銀行の態度の豹変に恐怖した
7月.23,2010Gさんは中堅どころの食品メーカーで商品開発の仕事をしています。家族は妻と子供1人の3人暮らし、どこにでもあるごく普通の家庭でした。しかしGさんには少しだけ問題点がありました。それはギャンブル好きで毎月の給料の残りのほとんどを競馬や競艇などに使ってしまうことでした。とは言えGさんはまだ35歳、子供もまだ小学生で学費積立などを考慮することも無く、奥さんもご主人のギャンブル好きには抵抗を感じていましたが、1つくらい趣味がある方がかえって良いかもしれないと黙認していました。しかしその後念願であったマイホームを購入して4年ほど経った時にこうした平穏な日々は音を立てて崩れてしまうことになりました。
まず一人っ子の娘を私立の大学に通わせ始めたあたりからにわかに家計が苦しくなってきました。以前なら何となく暮らしていればローンの支払いなどでも問題は生じなかったにもかかわらず、この数ヶ月は住宅ローンを返済するのも困難で、このままでは来月分の返済はできなくなるというところまで来ていました。貯蓄もGさんがギャンブルで使ってしまってしまうのでほんの数万円程度しかありません。Gさんは奥さんに押しやられるようにして付き合いの古い銀行の住宅ローンの窓口に相談に来ました。
これまでもこの窓口には何度も足を運んだことがあり、担当の人とはかなり打ち解けて何でも相談できるような信頼感を築いてきたので、今回の件も同じ人に相談してなんとかしてもらおうと、Gさんは軽い気持ちで事の次第を打ち明けました。
Gさんがまだ話し終わらないうちに、担当者の顔色が変わりGさんの話を遮りました。こんなことは今までには無かったことです。「Gさん、住宅ローンの返済は今が山場ですよ、ここで滞納は絶対にダメです。何としてでもお金を集める必要があります。ご親戚には相談されましたか」あまりの生々しい返答にGさんは何も言えなくなってしまいました。「これが昨日までは丁寧に挨拶していた銀行マンの言葉か、付き合いは10年以上になると言うのに」お金のことよりも担当者の態度が豹変したことの方がショックで後の言葉も出ませんでした。
しかしその後八方手を尽くしてもお金はどこからも入ってきませんでした。Gさんは以前新聞の特集で「任意売却」と言う方法なら、最悪の場合でも競売よりもずっと多くのメリットがあるという内容の記事を呼んだことを思い出しました。案の定その後3ヶ月に渡ってローンは焦げ付き、銀行からは執拗な督促状が届きました。Gさんはインターネットで調べて取る物も取り敢えず任意売却の専門業者に連絡を取りました。
結果的にはGさんの任意売却は成功しました、残債はありますが現在は毎月1万円のみの支払いで済んでいます。「任意売却でも手遅れになってしまうとこうした有利な売却はできなくなる、今回はまだラッキーでしたね」と最後に業者の人に言われました。
