任意売却物語

さまざまな任売の体験談を集めました。

今はもう無くなりましたが以前は「ステップ返済」と呼ばれる住宅ローンの返済方法がありました。これは年収の低い若い世代の人や、結婚したばかりの夫婦でもマイホームが購入できるように当初5年間の返済額を非常に低く設定した返済方法で、目論見通り若い世代の人たちから大きな指示を受け利用者が急増しました。しかしこのスップ返済には思いもよらなかった落とし穴があったのです。

当時ステップ返済を利用して住宅などを購入した人は「返済額が上がる頃には所得も増えてまったく問題なく返済を続けられる」という不動産業者などのトークを疑うこともなかったようです。歳をとると昇進し、収入が増えるのは当たり前と皆信じていました。しかしこれは安易な考えでした。ステップ返済の低い返済額の期間が終わったとたんに住宅ローンの返済が滞り任意売却や自己破産などに追い込まれる人が急増し、一時は社会問題にまでなったのです。

こうした話は昔のことと考えている人も多いことでしょうが、同じような失敗をする人は今でもいます。それは「ボーナス払い」と言う方法です。ローンを返済する場合、ボーナス払いを併用するとそれ以外の月の返済額は低くおさえられます。しかしボーナスは給与とは異なります。不景気が続くとまったく支給されないこともあるのです。

こうしてローン返済が止まってしまった場合は競売か任意売却かのどちらかで物件を売却しなければなりません。競売は自分が動く必要も無く楽な方法ですが、売却の額から言えば任意売却を行った方がはるかに有利です。任意売却の場合は基本的に通常の中古物件の販売と何ら変わることはないからです。