任意売却物語

さまざまな任売の体験談を集めました。

Dさんは自らが住む都内の実家の他にも、投資用のマンションを2部屋所有していました。しばらくは途切れること無く入居者が続いて稼働率も良かったのですが、しだいに近所に同じような規模の賃貸マンションが建つようになり、新しさの点で見劣りがするようになったDさんのマンションでは空室の状態が続きました。懸命に入室者を募りましたが借り手が現れず、とうとう銀行のローンが滞る事態になってしまったのです。どうしようかと悩んでいた時に債権者側から通達があって賃貸物件の家賃が差し押さえられることになり、これを期にDさんは任意売却の専門業者に相談することにしました。

「あの一帯は交通至便だからこれからまだまだ賃貸マンションが増えますよ。このまま放置しておくと最後は競売になってしまう」業者のこの一言でDさんの気持ちは固まりました。「では任意売却ということでお願いします」多少損をして、銀行の信用も失ってしまいましたが、専門業者に相談できたことでDさんは足取りも軽く任意売却の業者の事務所を後にしました。

もちろん Dさんの任意売却がすべてすんなりと運んだわけではありません。特に債権者の一部にノンバンクが入っていたため交渉は思っていたよりも長引くことになりました。投資用にと購入した2室のマンションは合わせて2800万円で売却されました。残債もありますが月々2万円ですので特に問題にはなりません。「少々授業料が高くついたが人生の勉強になった」と現在のDさんは考えています。